都心から電車で時空を超えて水の国へ
(今週のお題「私の癒やし」)
わたしの癒しは一言で言うならば「水」。
モヤモヤするとき、開放感のある場所にいきたくなる。
ちょっと考えて浮かぶのは、山の奥にある川の水源とか滝。水晶さながらの透明な水を見ながら、湧き出た川が打ち付ける大きな音で、余計な情報をシャットアウトして癒されたり。でもそういう場所は都心から離れていて、こぞって時間やお金がかかる。
「現実逃避」と言うべきかもしれないが、現実の世界離れした水に囲まれた不思議な癒しの場所がある。それが、JR鶴見線の海芝浦駅だ。
ホームのすぐ隣は、海。
新宿から電車でおよそ1時間。乗り継ぎを経て電車を降りると、眼前には広大な海原が広がる。たくさんのビルが立ち並ぶ都心とは違い、そこには海しかない。圧倒的な開放感。汐風も気持ちいい。
広がる海原と海に架かる橋
電車を降りれば、海。いつかみた映画にもそんな駅があった。その映画も舞台は現実世界ではなく、こことはどこか違う世界の駅だった。
そういった駅が都心から1時間くらいの場所にある。
この駅の特徴といえば、とある企業の土地の中にあるので、降りられないことだ。
その代わり、駅の中に公園があり、そこからも海を一望できる。
駅の中に併設された公園、ベンチもある
本当にホームの横は海なんだなあ、と感じる
都心みたく電車の本数も多いわけではく、降りられないので帰りの電車を待って、都心に帰る準備をする。普段慣れているはずの電車の待ち時間も、海から聞こえる雑音や汐風は、なんだか不思議な感覚を与える。
個人的には「異界で電車を待っている気分」と言うべきか。
現実逃避したくなったとき、電車でワープできる異世界にみなさんも行ってみてほしい。